ドキドキ堂 で 9990 円(送料無料)になっていたので、ここにした。日曜日に注文して、火曜日にゲット。さすがに国内で買うと早い。
ASCIIjp: advanceの次はBasic! 1万円強で買える7型タブレット
AKIBA PC HOTLINE: 2011年11月12日 -新製品- Ainol Novo 7 Basic
追記: なんだろう 今頃になって紹介されている。しかも MIPS であるということを明記してないし。
これだと 知らずに買う人が出てきそう。
-- 元凶は、apad 専門店か。
追記: 『世界初のAndroid 4.0 タブレットは99ドルの NOVO7、MIPS系SoC採用』
engadget 日本語版で記事になっている。結構インパクトのある紹介の仕方だなぁ。そういえば、『1万円以下の7型Androidタブレット EKEN M001』という記事で Android に興味を持ったのだった。
それはともかく、これで少しでも jz4770 マシンの入手性が良くなれば嬉しい。
ところで、1080p動画 を GC860 でサポートみたいなことが書いてあるのだが ... 動画の縮小回転には使っているかも知れないが GPU は、基本無関係じゃないかと。-- いろんな機能があってややこしいが、今度動画のデコードの流れを整理してみよう。
あと、動画 8 時間、スリープ 30 時間となっている。動画は、実際にそのあたりのはず。(8 時間も見てないから分からないが) 。スリープ 30時間というのは随分おとなしい値だ。14 mA とかレビューで見たから 中華的スペックで 300 時間の間違いではないかという気もする。
追記2 : 『世界初のAndroid 4.0タブレットが99ドルで登場〜MIPSベースプロセッサ採用の7型』
お、PC Watch にも 記事が出た。あと、ググってみると 4.0 より 99ドルに反応している人が多い。もともと 中国内の定価 は、599元 で レートを x12.5 と見ても 7500円弱で 100ドル以下。そして、これだけが特に安いわけでもない。
追記3: pandawill.com でも 扱っている。$129.99 だから 10400円ぐらい。( ちょっとだけ高いが 内蔵 Flash が 8GB になっている)
ところで、Novo7 advanced は 、生産終了らしい。競合製品が多数出てきたから仕切り直すのだろうか?
ところで、入手したファームウェアの 2.2 は、update.zip の形式で、3.2 は USBbootTool の形式。
update.zip には、mbr-xboot.bin が含まれていない。
ひょっとしたら、3.2 のものが 使えない恐れが... まずは バックアップから。
$ platform-tools/adb devices
* daemon not running. starting it now on port 5037 *
* daemon started successfully *
List of devices attached
INGENIC108A device
$ platform-tools/adb shell
#
Ronzi A3 で設定してあったので、なにもせず adb で接続できた。(IQQ M1 のときもそうだったが)
いきなり root で入れた。
まずは、df
# df
/dev: 187756K total, 12K used, 187744K available (block size 4096)
/mnt/asec: 187756K total, 0K used, 187756K available (block size 4096)
/mnt/tmpfs: 1024K total, 104K used, 920K available (block size 4096)
/system: 239163K total, 217596K used, 21567K available (block size 1024)
/data: 1032088K total, 104720K used, 927368K available (block size 4096)
/cache: 30224K total, 4124K used, 26100K available (block size 4096)
/mnt/flash: 2489584K total, 170368K used, 2319216K available (block size 4096)
/mnt/secure/asec: 2489584K total, 170368K used, 2319216K available (block size 4
# busybox df
Filesystem 1K-blocks Used Available Use% Mounted on
tmpfs 187756 12 187744 0% /dev
tmpfs 187756 0 187756 0% /mnt/asec
none 1024 104 920 10% /mnt/tmpfs
/dev/block/mmcblk0p1 239163 217596 21567 91% /system
/dev/block/mmcblk0p2 1032088 104720 874940 11% /data
/dev/block/mmcblk0p3 30224 4124 24564 14% /cache
/dev/block/vold/179:4
2489584 170368 2319216 7% /mnt/flash
/dev/block/vold/179:4
2489584 170368 2319216 7% /mnt/secure/asec
busybox も最初から入っていて、df も出力フォーマットが違う。ただ、これじゃ容量しか分からない。
# busybox fdisk /dev/block/mmcblk0
Command (m for help): p
Disk /dev/block/mmcblk0: 3972 MB, 3972005888 bytes
1 heads, 16 sectors/track, 484864 cylinders
Units = cylinders of 16 * 512 = 8192 bytes
Device Boot Start End Blocks Id System
/dev/block/mmcblk0p1 8193 40960 262144 83 Linux
Partition 1 does not end on cylinder boundary
/dev/block/mmcblk0p2 41089 172160 1048576 83 Linux
Partition 2 does not end on cylinder boundary
/dev/block/mmcblk0p3 3585 7424 30720 83 Linux
Partition 3 does not end on cylinder boundary
/dev/block/mmcblk0p4 173057 1048576 7004160 b Win95 FAT32
Partition 4 does not end on cylinder boundary
Partition table entries are not in disk order
Command (m for help): q
busybox には、fdisk も入っているのでパーティションを確認。
Partition 3 (/cache) が、Partition 1 (/system) の前にあるのが特徴的で、 3.2 の mbr-xboot.bin と同じ。あとでちゃんと比較するが、たぶん大丈夫だろう。
# busybox dd if=/dev/block/mmcblk0 of=/mnt/flash/mbr-xboot.bak bs=1024k count=64
64+0 records in
64+0 records out
# mkdir /mnt/flash/apk
# busybox cp /data/app/*.apk /mnt/flash/apk
# cd /system
# ls
lib
testsd.data
framework
xbin
media
usr
bin
recovery.cpio.img
lost+found
app
etc
sndtest.pcm
fonts
build.prop
orientation.rle
userdata.img
# busybox tar cvf /mnt/flash/sytem.tar lib testsd.data framework xbin usr app etc sndtest.pcm fonts build.prop orientation.rle
# busybox cp *.img /mnt/flash/
とりあえず 0 から Partition 1 までの 64MB のイメージを dd で バックアップ。
/system は、tar を使ってファイル単位にした。recovery.cpio.img , userdata.img は別にバックアップ。
ついでに書いておくと、初期ファームウェアが入手できない Jz47xx の Android を買ってしまったら、busybox dd で、先頭から FAT32 の Start までバックアップしておくと良いと思う。万が一のときは、USBBootTool を ちょっと設定すれば 元にもどせる。サイズが分からなければ count=64 のところを 2000 にして(2GB 弱) microSD にバックアップすれば良い。
ただし root で入れて busybox があるのが前提だが ...
たぶん使わないと思うが、とりあえずは安心できた。
さて、ちょっと 使ってみた。
- スペックに書いてなかったが、バイブレータが入っていて、なにか押すと振動する設定になっている。
- 言語が、中国語と英語しかない。これは、どうせ後で CFW 作ることになるので気にしない。
- ゲームは、Angry Birds 以外に Fruit Slice と TurboFly 3D が入っていた。これは、入手した 2.2 と同じ。
- 梱包品は、USB ケーブル以外に ACアダプタと OTG 用のアダプタ それに使えないらしい リモコン。OTG 用アダプタは、二股ケーブルになっていて USB A-Type メスと ACアダプタジャック。
USB ケーブルだけでも充電することはできる。(ACアダプタは、高速に充電できるらしい) 。OTG 用アダプタが外部電源を使えるようになっているのは良い。こういうものがあるとは... - 電源 Off のときの充電アニメーションは出ない。
- あと (ほとんど使っていないが)所感
質感は、結構良い。が、指紋でべたべたにしてしまった。aliexpress だと 白もあるようなので、選べるなら白が良いかも知れない。
これが 1万円なら相当安い。あんまり使えない WM8650機 でも 7000円ぐらいはするし。 MIPS であることが許容でき、自分でカスタマイズできるなら良い買い物だろう。 MIPS が嫌なら 双子機の Novo7 Advance も良いかも知れない ... のだが MIPS 中心で使っていくつもりだから 私は興味はない。
実は、V65Pro も本日到着。こちらは、送料込みで 80 ドル弱 -- 6400 円ぐらい。
ちょっと書いておくと、ラップされた箱に 収められていて、それとは別におまけらしきものが 5点 -- AC アダプタ、巾着袋、保護フィルム、小さなスタンド と 謎の CD (中を見ていない) 。
V65Pro は、Ronzi A3 の改良版みたいなもの。CPU が Jz4760B になって高速化し、ボリュームボタンが付いた。ボタンは全部で 5 つ -- 電源と ESC , MENU , ボリューム +,− 。あと、Ronzi A3 より軽く感じる。
ファームウェアは、一部を Ronzi A3 でも使わせてもらっているぐらいで、調査済み。... だが実機でどう動くのかは興味があったりする。
あ、Gセンサは入っていなかった。まぁ縦画面にする方法はなんとか確立できたから良いのだけれど。
もう少し使ってみた
- まずは動画
Media Player という プレインストールのプレイヤーがあるが、見栄えが良くなっていた。メニューも増えて 輝度調整やアスペクト比変更とかも出来るようになった。
で、用意した 1080p の動画(ゲームのトレーラーで動きが激しい)を 見てみたがスムーズに再生できた。ついでに V65Pro でも見てみたら、1080p はハネられた。720p は問題なし。(もともと Jz4760B は 720p まで)
ちなみに、Ronzi A3 は 720p もダメで 480p か 360p まで 。
これ、Ronzi A3 や V65Pro でも使いたい。ちょっとやってみているが、再生しようとすると 『cn.ingenic.videoplayer が予期せず停止しました』となる。
この MediaPlayer は、ingenic 社が作っているようだ。それはともかく、なにか足りないらしい。 - パチスロゲーム
Ronzi A3 では、ドラムがパラパラ していたので、そういうものだと思っていたのだが ... なんとドラムが回っている!。確かに周波数は 2 倍だが ... 画面は広くなっているし 劇的に違うとは思わなかった。
自然に見えるようにドラム上下は画像を縦に潰しているようだ。そのために処理が重く、性能差が体感しやすい。
そう言えば ... 2次キャッシュがあるのだった。普通は CPU のクロック に比例した性能向上は望めないが、このおかげで 実際に 2 倍ほどの性能差があるようだ。 - Quadrant
Ronzi A3 では動かなかったが、動いた。
確かに レビューどおりで Nexus One 2.2+ と同じぐらい。Total 1280 。 CPU が 4527 でスコアをこれで稼いでいる。 Memory, IO は Nexus One 2.2+ に負けているが、3D は ちょっと勝っている。ただ、Galaxy S と比べると 3D は 6 割ぐらい。 - xPiano
マルチタッチに対応していた。 - pdf
Documents To Go が入っているのだが、結構スムーズ。数ページのものなら問題なく使えるような気がする。200 ページぐらいのデータシートも 目的のページに行ければ 使えるかも。
Ronzi A3 では解像度も低く使える気がしなかったのだが、使えるかもという気がしてきた。ただ使い込んでみないと まともな評価はできそうにない。 - その他
Flash 10.1 が入っていた。あと mkntfs, ntfsck が入っているから ntfs が使えるのだろう。
# cat /proc/filesystems
nodev sysfs
nodev rootfs
nodev bdev
nodev proc
nodev tmpfs
nodev sockfs
nodev usbfs
nodev pipefs
nodev anon_inodefs
nodev inotifyfs
nodev devpts
ext4
nodev ramfs
minix
vfat
msdos
nodev fuse
fuseblk
nodev fusectl
fuse が入っているから、たぶん。
誤作動させてしまうことが多い。画面外に 5つのボタンがあり不意に触ってしまう。あと画面外にも反応しているような ... 持つときは側面を持つことになるが .. 今度は ボリュームボタンに触ったり。
慣れだとは思うのだが ... いままで 縁が広い 抵抗式しか使ってないから ちょっと面食らう。あと爪で押そうとしたり ..
追記: 2.2 ファームウェアを USBbootTool で書き込むには
- mbr-xboot.bin Android 3.2用
- boot.img Android 2.2 update.zip から取り出す
- recovery.cpio.img 2.2 update.zip の system.img から取り出す
- system.img update.zip から取り出す
- userdata.img 2.2 update.zip の system.img から取り出す
- cache.img Android 3.2用
- vfat.img Android 3.2用
2.2 のファームウェアは、update.zip の形式。zip をばらしても boot.img と system.img しかない。3.2 用の書き込みツールは、7 つのファイルが必要だが これをどうするか。
結論から言うと
こう。system.img から recovery.cpio.img , userdata.img を取り出すには Linux を使うのが普通であるが、Windows のアプリ Linux-Reader (v1.6 以上) でも問題なく取り出せる。
これで書き込んでみたが、ちゃんと立ち上がった。立ち上がるかどうかの確認だけでなく、ファイルなども調べていて、これで問題ないことは確認できている。これでいつでも元に戻せることになったので、自分の好みに合わせた CFW を作ろうと思う。
ついでに マップ
0x00000000 +------------------------+
| mbr |
0x00000200 +------------------------+
| xboot | max 3MB - 512
0x00300000 +------------------------+
| boot.img | max 9MB
0x00C00000 +------------------------+
| recovery.img | max 14 MB
0x01A00000 +------------------------+
: :
(partiton 3)| cache.bin | 32 MB
: : (6 MB)
: :
0x04000000 +------------------------+
: :
(partiton 1)| system.img | 256 MB
: : (1 MB)
0x14100000 +------------------------+
: :
(partiton 2)| userdata.img | 512 MB
: : (7 MB)
0x34800000 +------------------------+
: :
: :
(partiton 4)| vfat.bin | xxxx MB
: :
: :
0x???00000 +------------------------+
これは、2.2 / 3.2 で共通。(確認済み)。 Ronzi A3 / V65Pro と比べると /data の領域は 512MB で同じだが、無駄な領域を詰めて vfat の領域を増やしている。
vfat.bin の領域のサイズは、最後までの 3GB + α。
CFW の作成方針
結構手持ちのマシンが増えてきて ややこしくなってきたので、できるだけ同じ環境にしようと思っている。当然ターゲットは、2.2 。まずは、最低限入れるアプリから。
- ファイラー FileBrowser.apk (V65から)and/or ASTRO_3.0_218.apk (n7b から)
- 動画 MediaPlayer.apk(system, n7b から, 旧ファイル名 SeeJoPlayer.apk)
- pdf DocumentsToGo_V3.004.apk (n7b から)
- ランチャー Zeam_Launcher_v315.apk (マーケットから)
- ゲーム AngryBirds_2011-03-14_1.5.3_MIPS.apk(全部同じ)
- ゲーム Fruit_Slice_V1.3.3.apk (n7b から)
- ゲーム turbofly3d_4_V1.21.apk (n7b のみ)
- 日本語入力 nicoWnnG-2011.0823.2-mips.apk
- ツール Advanced_Task_Killer.apk (IQQ M1 から)
- ツール AndroidOptimizerEn_207.apk (IQQ M1から) → ヤメ
- 小物ツール RotatingScreen.apk , myVolume.apk , QuickRotationChange.apk
- マーケットなどのシステムアプリ (osakana 氏 20111024 版から)
- Flash Player 10.1 (n7b から)
- Dalvik Turbo VM (全部に入れる)
当面これに 収束させていく。
システム以外のアプリについて基本は、ファームウェアに入っていたアプリから選ぶ。ただ、Ronzi A3/V65Pro で 縦画面にするには、Zeam_Launcher + RotatingScreen が必要なのでこれは入れる。
ファイラー は、ASTRO_3.0_218.apk (n7b から)が良さそう。横画面でツールバーが横に出てくれて 上下方向を圧迫しない。あと、テキストエディタのような小物が入るようだ。
Android Optimizer (Optimize Tool Box) は、スタートアップで起動されて、しかも Novo7 の環境で ときどき落ちる。具合が悪いので使わない方向で。
Advanced_Task_Killer は、Novo7 に Pro が入っているが、M1 に入っていたものにする。
MediaPlayer.apk は、A3/V65Pro では再生できない。ライブラリのコピーが必要なのかも知れない。なんとか動かしたいものだ。
ちなみに A3 は、アプリだけでなくて 他も V65Pro に合わせていく。 まず framework は V65Pro のものをコピーして使うことに決めた。
とりあえず作った CFW が動いて、Dalvik Turbo VM ありでの Quadrant ベンチマークが出来た。
Total: 1270 CPU: 4377 Mem: 816 I/O: 431 2D: 201 3D: 527 (normal)
Total: 1570 CPU: 4838 Mem: 769 I/O: 1489 2D: 201 3D: 553 (Dalvik Turbo)
(normal) は、レビュー記事の結果を転記。自分でもやって見たが同じような結果だった(記録は残していない)。不思議なことに CPUの伸びは 1割ぐらいなのに I/O が伸びた。2 回やって同じような結果だったから、そうなる理由はちゃんとあるのだろう。
ちなみに、Ronzi A3 では、Dalvik Turbo VM ありで分かる体感的な性能向上は、アプリの起動。2-3 割だと思うが明らかに待ち時間が短くなっている。あり/なし の 2 台を並べてチェックもしたから間違いない。
ひょっとしたらこの違いの主な理由は、I/O かも。
あと、MoreLocale2 を入れたら日本語に設定できた。適当なものだが、問題がなさそうなら 作り方とか整理しようと思う。
AnTuTu bench
Quadrant 以外にも 有名なベンチマークがあることを知ったので試してみたら、Ronzi A3 でも動いた。ようやく 60(B) と、どれぐらいの差があるのか数字で見ることができる。
Ronzi A3 V65Pro Novo7 basic
RAM: 84 93 195
CPU integer: 243 275 517
CPU float-point: 95 117 203
2D graphics: 196 220 299
3D graphics: 52 58 440
Database IO: 40 75 245
SD card write: (2.4MB/s) 24 (3.6MB/s) 36 (7.9MB/s) 79
SD card read: (6.7MB/s) 67 (7.1MB/s) 71 (13.4MB/s)134
Total score: 801 945 2112
全部 Dalvik Turbo VM あり。SD card は、V65Pro と Novo7 basic が同じ。
結果は、しょぼいものだが ... 一応 Novo7 basic は Nexus One に割りと近いし 全然違うわけでもなさそう。
さて、CPU 性能。なんかクロックに比例しているような値。Ronzi A3 はちょっとの差で 720p が再生できないのか。2 倍の差があれば 1080p が表示できるのも妥当なところか。あと、2D は差が小さいが 3D は全然違う。2D は、画面サイズの違いも影響しているのだろう。
I/O は、novo7 以外 妙に遅い。ひょっとしたら DMA 使えてないかも。
RAM の性能差が大きいのも不思議。チップの数は A3/V65Pro の 2 個に対して Novo7 は 4個だが、アクセスのビット幅は 同じような気がする。
あと絶対値については、Ingenic の メモリコントローラはしょぼいような気がする。だいたいバンクが上位アドレスに割り当てられていて インターリーブしていない。Jz4755 までしか見ていないが、バースト転送も 1 キャッシュラインを一気に読み書きできたかどうか...
まぁ結果はしょぼいが、これでもちゃんと動画は再生できるし、きびきび動いている。ただ、A3/V65Pro の IO が 弱いのはちょっと問題か。 たぶん改善の余地があるんじゃないかと思う。RAM は厳しいだろう。できるとしたら オーバークロックぐらい?
ちなみに、メモリクロックやCPUクロックの設定は、ブートローダが行う。カーネルはその設定を変更しない。カーネルでの CPU クロックの変更は、省電力のために 1/2 , 1/3 ... にすることぐらい ... だがそれすらも 組み込まれていない。
ブートローダのソースコードが手に入ったことで、オーバークロックの実験ができるかも。
MediaPlayer の調査(1)
MediaPlayer は、V65Pro に無理やり入れると、立ち上がりはするのだが、動画を見ようとするとエラーになる。
一体なにが足りないのか? ダメもとでちょっと調べてみる。
# ps | busybox grep video
app_38 573 80 130288 18944 ffffffff 7ee0fd74 S cn.ingenic.videoplayer
まずは、画面が出たところで、こんな風にすると 1 つのプロセスになっているのが分かる。
# cd /data
# cat /proc/80/maps > p
# cat /proc/573/maps > s1
# busybox diff p s1
まずは、mmap しているものを親プロセスと比べてみる。
ここまでは動くわけで、問題ないのではあるが、興味本位。
/dev/pmem
/system/framework/core.jar
/system/framework/ext.jar
/system/framework/framework.jar
沢山出るが、興味を引いたのはこういうもの。動画は、フレームバッファをアクセスするのに、 /dev/pmem (物理メモリ?) を mmap している。
/system/lib/hw/gralloc.npm701.so
メモリの割り当てを管理しているのは、たぶんこれ。
あと、/system/framework/ のいくつかの jar ファイルを新たに mmap している。
# cat /proc/573/maps > s2
# busybox diff s1 s2
さて動画を再生して何が変わったか、チェック。
/system/lib/libstagefright_foundation.so
/system/lib/libjzipu.so
/system/lib/libstagefright_x264enc.so
/system/lib/libstagefright.so
/system/lib/libstagefright_color_conversion.so
/system/lib/libstagefright_avc_common.so
/system/lib/libstagefright_amrnb_common.so
/system/lib/libmedia_jni.so
/system/lib/libvorbisidec.so
これらのファイルのうち足りないものがあるのかも知れない。ファイル名やパスが変わっているだけだったり、機種に依存しないものが足りないだけならなんとかなるが、お手上げになる可能性も高そうだ。
ちょっと /system/lib で関係ありそうなものを 比較してみた。
Novo7:
libmedia.so
libmedia_jni.so
libstagefright.so
libstagefright_amrnb_common.so
libstagefright_avc_common.so
libstagefright_color_conversion.so
libstagefright_foundation.so
libstagefright_omx.so
libstagefright_vffmpegdec.so
libstagefright_x264enc.so
libstagefrighthw.so
libvorbisidec.so
libjzipu.so
Ronji A3:
libmedia.so
libmedia_jni.so
libstagefright.so
libstagefright_amrnb_common.so
libstagefright_avc_common.so
libstagefright_color_conversion.so
libstagefright_omx.so
libomx_aacdec_sharedlibrary.so
libomx_affmpegdec_sharedlibrary.so
libomx_amrdec_sharedlibrary.so
libomx_amrenc_sharedlibrary.so
libomx_avcdec_sharedlibrary.so
libomx_avcenc_sharedlibrary.so
libomx_m4vdec_sharedlibrary.so
libomx_m4venc_sharedlibrary.so
libomx_mp3dec_sharedlibrary.so
libomx_sharedlibrary.so
libomx_vffmpegdec_sharedlibrary.so
libopencore_author.so
libopencore_common.so
libopencore_download.so
libopencore_downloadreg.so
libopencore_mp4local.so
libopencore_mp4localreg.so
libopencore_mpfflocal.so
libopencore_mpfflocalreg.so
libopencore_net_support.so
libopencore_player.so
libopencore_rtsp.so
libopencore_rtspreg.so
libvorbisidec.so
libjzipu.so
libstagefright って何だろう?
ちなみに、jzipu.so は、IPU という Jz47xx の機能を制御しているところで、入れ替えるとまずそう。
あと libopencore , libomx というのが見当たらない。
libmedia , libmedia_jni.so と
これだけそっくり入れ替えれば良さそうな気もするが ... どうなのだろう?
$ strings libmedia_jni.so |grep stage
libstagefright.so
media.stagefright.enable-scan
$ strings libmediaplayerservice.so |grep stage
libstagefright.so
libstagefright_omx.so
libstagefright_color_conversion.so
media.stagefright.enable-http
media.stagefright.enable-vorbis
media.stagefright.enable-player
media.stagefright.enable-meta
どうも libmediaplayerservice.so が使っているみたいだ。.. が libstagefright_x264enc.so を直接はリンクしていない。
libstagefright* を入れ替えてみて、だめなら libmedia* も入れ替える方針でやってみよう。
ついでに etc/*.bin も あやしい。
Novo7:
etc/h264_cavlc_p1.bin
etc/rv9_p1.bin
etc/vc1_p1.bin
etc/h264_p1.bin
etc/x264_p1.bin
etc/mpeg4_p1.bin
A3/V65Pro:
etc/jz4760_bin/h264_cavlc_p1.bin
etc/jz4760_bin/h264_p1.bin
etc/jz4760_bin/rv_p1.bin
etc/jz4760_bin/vc1_p1.bin
etc/jz4760_bin/xvid_p1.bin
etc/jz4760b_bin/h264_cavlc_p1.bin
etc/jz4760b_bin/h264_p1.bin
etc/jz4760b_bin/mpeg4_p1.bin
etc/jz4760b_bin/rv9_p1.bin
etc/jz4760b_bin/rv_p1.bin
etc/jz4760b_bin/vc1_p1.bin
etc/jz4760b_bin/xvid_p1.bin
こういう関係だから .. libstagefright* を入れ替えるなら、ファイルを移動しないといけなさそう。
追記: ちょっとやってみたが、ダメだった。 libmedia* も入れ替えたのがダメなのかも知れない。
ちなみに、V65Pro では、etc/jz4760_bin/* を削除しても問題なかった。lib/4760b に ライブラリがあるが、同名の lib 直下のファイルも削除しても大丈夫のはず(未確認)
ed を使う
ちょっと、build.prop を変更したくなったので、編集してみた。
# mount -w -o remount /dev/block/mmcblk0p1 /system
# busybox ed /system/build.prop
"/system/build.prop", 64 lines, 1832 chars
: $p
dalvik.vm.heapsize=24m
: s/24m/48m/p
dalvik.vm.heapsize=48m
: $p
dalvik.vm.heapsize=48m
: w
"/system/build.prop", 64 lines, 1832 chars
: q
Really quit? y
# reboot
vi 使いだから ed を使うのに苦労はしないのだが ... ed を使ったのは一体何年ぶり何回目だろう
Novo7 advance との違い
CPU は、まったく違うわけだが ... 筐体はまったく同じだし、周辺装置も同じ。価格はいまでこそ 3000円ぐらいの開きがあるが、以前は 1000 円ぐらいしか違わなかった。
液晶もまったく同じものだろう。画素が長方形なのも同じ。
ちなみに、basic の HDMI 出力は、720p / 1080p の 50 Hz/60 Hz が選べる。advance はどうか知らないが、液晶との同時出力可能らしいし、似た様なものだろう。
USB otg 機能も両者付いている。
メモリも同じ 512MB だし CPU の周波数も 両方 1GHz 。AnTuTu bench だと basic の方が若干劣るようだが似た様なもの。
追記 : advance 2995 vs basic 2112 で全然違った -- SD Card という 外部依存の要素はあるにしても -- 思ったより差があった。
ここに いろいろベンチマークの結果が出ているのだが、Quadrant Advance のスコアだと
Wopad A7: 1537 CPU: 4471, Mem: 1495, I/O: 688, 2D: 232, 3D: 798
novo7 basic: 1270 CPU: 4377, Mem: 816, I/O: 431, 2D: 201, 3D: 527
こういう差になっている。(advance は詳細が出ていなかったので 同じ A10 のデータを採用)
スリープでのバッテリーの持ちは、basic の方が若干良いらしい。動作可能時間も 8 時間ぐらいで似た様なもののはず。
動画再生機能は、圧倒的に advance の方が良いらしい。ただし、basic でも 1080p は問題ない。
CPU は、MIPS と ARM でまったく違う。basic で動かないアプリは多数ある。
ー これでは、一般のひとに basic を勧める ネタがない。
あえて言うなら basic は、 文鎮化しないのだが、advance のことはよく知らない。advance でも ファームウェアが壊れてもインストールできる機能を持っている可能性はある。
ここに advance の ファームウェア書き換えのガイドがあった。
これも USB から 書き換えるようだ。この機能がブートローダに入っていたりすると、やっぱり 文鎮化のリスクがある。ブートローダが SPI Flash など 別のチップにあれば リスクが随分減るが ... 一体どういう仕組みだろう?
あと起動時間。basic は 30秒を切った。advance も まぁ 同じぐらいかも知れないが。
起動時の ロゴは 3 種類。最初はブートローダが表示している。次にカーネル。最後の アニメーションは Android 。最初のロゴが出てから 25 秒ぐらい。アニメーションが出ている時間が かなり短い。
ところで V65Pro は、48 秒ぐらい。アニメーションが出ている時間が半分ぐらい占める。
追記: Allwinner A10 機が続々出てきた
- Allwinner A10 採用と 別 CPU とか。
- Allwinner A10 だが 抵抗式/静電式とか。
EKEN も 2 機種
http://www.eken.com/t01a/
http://www.eken.com/t10a/
最近は、同一筐体で 2 機種出してくるのが、流行りのようだ。
もうひとつの CPU だとか、 抵抗式のタッチパネルとか 単なる当て馬という気もする。
さて、EKEN も 当て馬 2 機種がある。
http://www.eken.com/t01f/
http://www.eken.com/t10f/
F とつけば、CPU は TMIC 1GHz と書いてあるんだが、CPU は何だろう?
MIPS では動かないアプリは多いのか?
MIPS では動かないアプリを作るには、NDK を使う必要がある。数で言えば SDK だけを使ったものがほとんどであり、全体の割合では多くはない。
ただ、わざわざ NDK を使うのには理由があるわけで、本格的なアプリでは動かないものの割合が増える。
ー 基本的には、ライトなアプリは動くかんじ。
といっても、具体的に何が動かないのか? 実は良く分からない。マーケットには NDK のアプリは出てこない ... のだが、NDK だから出てこないのか 別の理由で出てこないのかは、出てこない以上分からないのだ。そして、実際に MIPS のマシンから マーケットにつなげないと、出てこないというのが分からない。MIPS マシンを買ってしまった後でないと分からないのだ。
マーケットというのは、ナカナカ難儀なシステムだ。なにかパラメータを入れることで、マーケットからダウンロードできるかどうか分かるサイトはないのだろうか?