2011年08月28日

Jz4755を使った装置




Jz4755 でイメージ検索をしていたら、こんなのが見つかった。

Jz4755 と SDRAM/NAND FLASH が載っているのに、デバイスは USB device と MicroSD だけ。

使い道が ほとんどない。これは一体何だろう? と思ったのだが、P3GO GT-break という もので、PS3 の Jailbreak 用のデバイスだった。

確かに、それなら納得できるのだが、なんでわざわざ Jz4755 のようなオーバースペックのチップを使うのだろう? 意外と開発環境が整備されていて、安いという条件を満たすものは少ないのかも知れない。

    taobao で検索すると、チップを1個単位で買っても 20元〜40元ぐらい。(1元 12.5円換算だと 250円〜500円 ) -- 中華オリジナルチップは、機能のわりに安いのだ。

    それでも Jz4725B はそれより安いし、Jz4725B でいいじゃないかとも思う。NAND FLASH をつけずに MicroSD から ブートするようにすれば コストはさらに下げられるのに。

どうせなら、LCD や audio 関係のピンをサイドに出して、いかにも開発用ボード風にしてくれたら、大歓迎だったのに ....

まぁ値段は、4000円弱と それなりにするみたいだから興味を持つだけで終わったかも知れないが。

    ところで、これを他の目的に使うとしたら、どういう使い方ができるのだろう? これで出来ることは jz4755 PMP や Jz4760 の Ronzi A3 でも出来るから 実際にこれでやりたいというわけではないのだが、ちょっと考えてみる。

  • 動画エンコーダー? チップ自体は、カメラ入力をリアルタイムエンコードするぐらいの能力はある。
    ファイルを置くとエンコードしておいてくれる.. といったものは実現可能。

    ただ、性能は PC より劣る。せいぜい Atom の 1/2 ぐらいか。最新の CPU を使ったり、GPU エンコードを使っていると 1/10 とかそれ以下。 どこでも出来るのと、PC が空くのがメリットか。

      Jz4755(Jz4760 も) は、Dual プロセッサで 1 つは DSP 的に使う。プログラマブルではなく、DCT や 動きベクトル探索(Motion Estimation)など動画関係の機能をいくつか持っている。また IPU というデバイスもあって、YUV RGB の相互変換ができる。汎用プロセッサのほうも MMX/SSE のような SIMD 命令をもっている。これらを全部動員すれば、それなりの性能にはなるのだ。

      消費電力は、すくない。電力あたりの性能はかなりのもののはず。あと性能を上げるのに USB に沢山挿すという手が使える。面白そうな気もするが、逆立ちしても GPU エンコード にかなわないなら魅力はあまりないかも知れない。

      ちなみに、Jz4760 の エンコード性能は、VGA (640x480) を 20 fps までだそうだ。エンコードフォーマットは MPEG-4 と書いてあり H.264 とは 別かも知れない。Jz4755 はほぼ同じ機能を持っているがクロックが 2/3 と考えると VGA を 13.3 fps まで 720p なら 6 fps ぐらい? 一方 GPU だと 1080p が実時間の 1/3 だとか。ううむ、1/10 どころではなさそうだ。

  • Linux サーバマシン

    いちおう、ストレージ もあるし、PC とは USB を介して Network で接続できる。Network があれば画面を PC で表示して 操作することも出来る。

    ただ、PC がないとなにもできない。PC を使っている間だけ使えるもの ... という制限が付く。
    Network があるといっても PC が routing して面倒見ないと 外部とはつながらない。

    まぁ VM のような位置づけ。VM が有用ならば これもなにか使い道があるかも知れない。開発など MIPS であることが重要なら有用だったりするのだが、一般の人には関係ない。

    独立したマシンだから インストール不要の VM みたいな特徴はある。ただ 外部と接続したい場合は インストール不要 というわけにはいかない。

    いろいろ制限はあるが、使い道はあるような気はする。

    たぶん この2つに集約されるのだろう。この条件で使える特殊なハードは、ビデオ系の演算しかないし、それを使わないなら MIPS が動く VM のようなものという特徴しかない。

    ちなみに Ronzi A3 になると タッチパネル液晶、AV 出力 、 USB 1.1 Host (無線LAN or 改造して外部出力)、バッテリー動作 とハードが増え、使い道も圧倒的に増える。



こちらは、カッパドキア研究室で Dingux が動くかもと話題になった GAMEBOX (の中身)

普通の PMP はヒートシンクなど付けていないのに、これは やたらでかいヒートシンクが付いている。オーバークロックで常用するためだろうか? それにしてもここまで大きくする必要はなさそうだし、ファンも不要 -- 単なるデザインなのか?

これは、ちょっと興味がある ... お手軽なビデオ再生用マシンとしても使えそうだし。ただ、いまどき NTSC のみというのは どうなのだろう? ... といっても Jz47xx で HDMI 出力は Jz4770 しかないから当面期待できない。かといって 他のチップだといじる楽しみがない。

    VGA ぐらい付けてくれれば .. とも思うが LCD 出力を D-A 変換しないといけないから、コストが上がってしまうのかも。

      ちょっと、データシートを見たら、チップ自体は VGA 出力が可能だった。LUMA/CHROMA_U/CHROMA_V という 3 つのアナログ出力がある。だが、コンポジット出力では LUMA しか使わないようだ。

    USB device (左下の mini-B) が付いているのはポイントが高い。 PC につなげて microSD とか FLASH を書き換えるために付いているのだろうけど、いじるためには必須。

    USB Host が 4つもあるのも良い。キーボードやマウスが繋げられそうだ。USB メモリも付きそうだが、12Mbps までだから 遅くて使ってられないはず。

まぁ DealExtreame だと 4100円ぐらいだから、ひとつ入手しておいてもいいかも 。

追記: 2012/4/15

いまさらなのだが ...

http://club.dealextreme.com/forums/Forums.dx/threadid.1160125

Linux が動いたらしい。こんな古いものを .. という気もするがなんか楽しそう。

追記:

    ところで、なぜ Jz4755 を気にかけるか ...

    チップが購入可能で、BGA でないため 電子工作の範疇にかろうじて入ってくるのだ。

    Jz4760 も購入可能ではあるが、BGA だから自作はとても無理。メモリも DDR2 だから BGA が一般的。これで好きなものを作るのは、あまり考えられない。

    Ingenic のカーネルも 対応しているし、高性能でないことを許容できれば面白いチップなのだ。

    ただ、Ronzi A3 のような ものが出てくると それを流用してなにか作ったほうが良いかという気がしてくる。ただし、旬のものなので時期をすぎると入手できなくなる。せっかく苦労してソフトをいじっても対応するハードが既にないという事態になりそうだ。カーネルとかをいじる時はこれが怖い。

    一応気に入ったハードが出たら、同じものをいくつか買い込むようなことをしている。なにか作っている間に壊れたら努力が無駄になる。ものを作る努力に比べたらハードの値段など安いものなのだ。ただ、他の人に成果を分けるのは難しい。できた頃にはハードが入手できないからだ。

    そういうわけで、ハードの自作が可能なもの が気になるわけだ。

そういえば ... Jz4755 の PMP は、今いくらぐらいなのだろう? 2010年11月に購入した際は、T552 265 元、T555 180 元 だった。

    麦迪 T552 はもう扱っているところは、ほとんどない。

    麦迪 T555 ならまだある。安いところで 145 元。ものは悪くないのだが、欠点がある。
    ケースの透明の部分が薄いガラスで、液晶との間に空間があるため割れやすいのだ。

    紫光 T816 というのが、T552 に近いかんじ。(4.3 inch 480x272) 安いところで 145 元 とだいぶ安くなっている印象。取引もぼちぼちあるようだ。

    ちなみに 紫光 T950 という Jz4725B を採用したタイプ(3inch 400x240?) もある。こちらは 結構取引があって 100元ぐらいからある。

    やはり、いまさらという気はするのだが ... USB Boot で いろいろ動かすなら、お手軽な方が良いかもしれない。T555 や T950 の液晶は コントローラ付きなので手軽に操作できる。

    Jz4725B は、扱いにくい。が、100元なら現地価格で 1200円しかしない。7割増しで入手しても 2000円ちょっと。この値段でいろいろやってみることが出来るなら、すごく有用な気がしてくる。いろいろやってみるためには、開発環境がポイントになる。

    Jz4755 で 150元ほどなら、同じ条件で 3000円ちょっと、あんまり大差ない感じがする。また、Jz4755 は、カーネルがちゃんと対応しているので、Linux だけを動かすなら 4.3inch のスキャンタイプの LCD でもなんとかなりそう。

    ただ、いずれにしても PMP ベースだと I/O が足りないので PMP で出来ること以上のことは難しい。音を出したり、画面になにか表示するみたいなことで満足せざるを得ない。

      PMP だと FM ラジオ が付いていたりする。ついてなくともパターンがある場合が多い。ここから I2C は引き出せる。あと、デバッグ用に シリアルの TX のみパターンが付いている場合がある。普通ならこれぐらいしか I/O が使えない。

      Jz4755 は、TV-Out がある。画面はここに出力することにして、LCD を外してしまえば、一気に 20本ほどの I/O ピンが得られる。ただし、LCD 用のピンは他の機能をもっておらず GPIO としてしか使えない。

      あと、Jz4755 はタッチパネルのインターフェイスを持っているが、PMP ではほぼ使われない。カメラインターフェイスも同様。-- PMP には miniOS というのが使われるが最後までサポートされなかったようだ。

      ちなみに、miniOS は、Jz4725B/Jz4755 で共通のものがあるようだ。それ以前のものは、Jz4725/Jz4740 対応で互換性がないみたい。

    やはり Jz4760/Jz4760B を使った Ronzi A3 のようなものが、良いのかも知れない。12M bps ではあるが、USB HOST を使うことで 応用が広がる。
posted by すz at 14:10| Comment(0) | TrackBack(0) | Jz47xx
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